メモ日記 ver.3.0

スクエニと鋼の錬金術師と荒川弘・初音ミク!
何もかもがネタバレ。

荒川「絵」を語る
2009/01/27 (火) 00:55:35
鋼のこと (0) http://crosswalk.blog62.fc2.com/blog-entry-907.html 編集
前々回のここで、荒川絵が生理的に受け付けないって子の話を描いたけど、じゃあ自分はどうなんだ?とふと疑問に思ってみた。

荒川さんの演出がいい!とか、ストーリーがいい!って言うのは、何度も何度も叫んできたけど、「絵」の話は、一度もしたことがないんじゃないか?・・・と思ったのです。
カラー絵の、絵の具ぐりぐり塗ってる感が好きってのは、1,2度描いたけれどさ。
それは、カラー限定の話だし。

てか、今の今まで、荒川絵の何が好きかって、そんなに意識したことなかったのよね・・・だって、愛に理由はないじゃない!!!(何)
だけど、好きになったら理由を考えようと、絵をじっと見てみたよ。
じっと・・・じっと・・・・・・エドきゅんかわゆい(*/∀\*)ハァハァ

って、危うく話がそれるところだった・・・

荒川絵の好きな理由を書く前に、私が、ジャンプ系マンガをあまり読まない理由を述べておく。
ジャンプ系の何が苦手って、戦闘シーンの線がごちゃごちゃしてることなんだよぉ!
スピード線とか、効果線とか、煙とか、ナニとか、たくさん描いてあるから、何がなんだかわからんのですよ。
具体的な作品名で言えば、「ワンピース」でも、私ダメなんです。
(でも、あの作品にはそれを差し引いても面白いと思わせるものがあるので、アラバスタ編までは読みました。その後も完結したら読みたいと思ってます)

女子的には、戦闘シーンは重要シーンではないものの、たとえ一瞬、ひとコマでも「ん?」と止るシーンがあれば、勢いそがれ、面白くなくなってしまう。マンガってそんなものじゃありません?

ジャンプやサンデー系のマンガは、ほとんどが戦闘マンガで、そのほとんどが、描き込んであるマンガです。
だから自然に読まなくなる→益々免疫(読解力)がなくなる→益々読まない→益々(略

そのデフレスパイラルなんですな。


それを踏まえて、荒川マンガ絵を見たときに、気づくことがある。

まず、戦闘における描き込みが少ない!(と思うのだが。ジャンプ系をよく読む方に質問。どうよ?)



過去に何度か書いたけど、私が鋼にとち狂ったのが、3話のヨキから
鋼1、2話の時は「あのデビューを描く人だ。あぁ、やっぱり面白いマンガをあげてきたな。これは期待の新人だぜ!」と思った程度だった・・・
でもでも、やっぱり、戦闘マンガを初見で「面白い」と思うのは、私にしては、至極珍しいことだったのよね。


なぜ、初見で「面白い」と思えたか、それは内容を違和感なく理解できたから。
なぜ理解できたかといえば、上記の「戦闘マンガが理解しにくい」理由の反対。

すなわち、荒川マンガ絵のよいところって、少ない線で、動きが描けてるところだと思うのよね。


例えば、線のメリハリ。
手前にあるものや「見せたいもの」は太く、しっかりと。
遠くや、効果線は、細く。
だから、一瞬にして・・・というより、無意識的に、大事なところに目がいくんだ。


それから、主人公が何をやって、敵がどうなったかっていう動きをぼかさず描いてるところ。


例えば、1話、1巻p33〜34のエドの動き。
エドは、左手で敵の武器を封じて、身長差を利用し、右手で胸倉をつかんで、オリンピックでよく見るナントカ投げ(技名を知らんでゴメン!)で、ピンチ脱出です。

この部分、誤読しようがないほど、わかりやすいよね。


でもね、私の読んできた戦闘マンガだと、この場合、とらわれたエド、ピンチ!→スキを見て勢い振りかぶる→効果線と共に、迫力パンチ→敵「なにぃ!」→砂煙→ピンチ脱出
って感じなんだわ。


わかる?!この違い、わかる?!!!
私のミラクル日本語だと、全然伝わらん!
がんばって、私の言いたいことわかってください(爆)



もうひとつ、4話、1巻p173〜174。
敵の武器に、エドの機械鎧で、半分まで切り込みを入れる。留め。
アルもスタンバイ。留め。
さらに、セリフも言わせちゃう、留めっぷりで、今の状況を見せてくる。
そして次ページの、たったひとコマで敵が倒されるんだけど、動きの導入がわかりやすく描かれてるもんだから、エドやアルがどの角度で切りつけて、どんな動きでフィニッシュしたか、アニメーションのように「動き」で理解できるんですなぁ。
ついでに、エドが切ってしまった敵の武器の先端も、どこに飛んでったかわかるところが、面白い。

わかる! 戦闘マンガをほとんど理解できない私にもわかる! きっと猿にもわかる!


これが、別の戦闘マンガだったら、エドが「うぉおお!!」と言いながら、敵に切り込んでいく→敵「なにぃ!」→エドそのまま勢いよくバシュッ!!と、切り刻む。
そこに、「留め」演出は入らないと思う。



マンガでのピンチ脱出方法は、現実にはありえないジャンプ力で、とか、ありえない回転で、とか、ありえないパンチキックとか、波動けぇーん!だとか・・・そうじゃなくても、地面が描かれてない空中戦かよ!(←これ凄く多いんですよ)とか・・・
あとは、砂埃(?)いっぱいだったり、爆発の効果線が「どどーん」と大量にあったり、とにかく派手に演出してあることが多い。
それもいいんだけろうけどさ・・・


鋼は、比較的それの逆をいっていると思う。
ってか、1巻でいえば、そういう場面はひとつも出てこない。



最近は、中華組みがありえない脚力をもってるし、エドキックなんかも勢いを大事に弓なりに描かれたりしてるけど、身体の動きそのものは、かなり現実的に描かれていると思う。
今に至るまで、空中戦は一切出てこない。



そういう描き方が、よいか悪いかはわからない。
人によっては「地味」と捉えるかもしれない。
でも、私にとって、こういう描き方は何にも代え難い大事なことなのであります。




どうして、鋼ではありえない動きが少ないんだろうか。

私が思う、理由はふたつ。
そのいち。
荒川さん自身が、格闘をやってきたから。
荒川さん、無意識のうちにでも、背がこう曲がるからひじここまで上がる、とか考えちゃってるぜ。

理由そのに。そして、多分これが最大の理由。
「錬金術」がありえないものだから、動きは、ありえる範囲で。それがきっと鋼における鉄則なんですよ。
エドが空を飛んだり、ジャンプという名の空中戦が出てこないのは、錬金術とメリハリをつけるためだと思う。
人の動きが、現実的だからこそ、非現実的な錬金術が、見せ場になる。

鋼の絵のすべてが、「鋼の錬金術師」というマンガを面白くするための要素なのですな!
という荒川マンセー!な結論で今回は締め!



よければ、あなたの思う荒川絵の好きなところを教えてね!




荒川さんの次回作さ、これを逆手にとって、ありえない関節を持つ人たちの話とかどうかな!
手とか足とかがゴムみたいに伸びたりどうよ?(それは違うマンガだ!)
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