スクエニと鋼の錬金術師と荒川弘・初音ミク!

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    さて、ミミズクと夜の王です。ミミズクファンの方の感想を頂いたので・・・気に障ったら申し訳ない。と先に謝っておきます。

    (たくさん、わかるって、哀しい)

    作中で、これが一番印象的なコトバでした。
    辛いことが多すぎて、感情を押し込め、いつしか失くした女の子と、恐ろしい魔物の王の「ボーイ・ミーツ・ガール」なお話。

    他の方の感想を見ると「電撃らしくない」とのこと。私は電撃文庫は読まないので、そのへんは言えないのですが。たくさんの方がおっしゃるんだから、そうなんでしょう。
    確かに表紙はラノベらしくない。(なんと聖剣伝説のイラストレーターです!)
    でも、中身は決して「ラノベらしくない」なんてことはありませんでした。
    言葉がよくも悪くも簡単です。難しい事情説明なんてひとつもないし、途中から「どどど」と進むあたりは、むしろラノベらしさがふんだんだと思います。
    ただ、語り口がラノベでは珍しい部類ではあるので、錯覚しがちなのではないかと。
    ラノベが好きな方が、十分読めるラノベレベルを持っています。間違いなく、これはラノベ。ラノベ好きさんにはぜひオススメする。

    (といっても私のラノベ知識(?)は10年前で止まってますのであしからず・・・)

    物語をもうちょっと詳しく。

    少女、ミミズクは盗賊の村の奴隷として家畜よりもひどい扱いを受けて生きてきました。その村が襲われた混乱に乗じて、魔王の森へ逃げてきます。
    「私を食べて」・・・私を殺して、と。それだけを願って。
    痛く苦しい毎日に、いつしか感情を失くしたミミズク。
    涙も、コトバも、痛みすら知らず、それでよかった。それがよかった。
    あとは、死ぬ・・・食べられてハッピーエンド。
    だから、ミミズクは一心に、食べてくれるよう努力します。でも、その度に恐ろしいはずの、魔物の王は「許す」のです。
    そんな、問答を繰り返しているある日、事態は急変します。
    突然、ミミズクの前に「大丈夫だ!!」と言ってくれる人が現れたのです。

    その手をとったミミズクは、もう二度と、昔には戻れなくなります。
    ミミズクは知ってしまうのです。愛し、愛される意味を・・・

    >(疎んでいる)
    >その意味が、やっとミミズクにはわかった。


    「愛されない恐怖」を知ってしまう。だから哀しい。

    >(たくさん、わかるって、哀しい)

    幸福を知ると同時に、初めて知る、辛い哀しい痛いという気持ち。
    それを知ったミミズクは一体何を思うのか。
    知らなきゃよかったと、激高するのか。
    益々、「食べて」を願うのか。

    それとも・・・

    続きは、本編で。
    解説が言う「その鳥が、初めて明確な意思を持った」以降は、なかなかスピード感があって、圧巻です。


    序盤を読んだ時には「いい感じで「壊れて」いるなぁ」と思いました。
    ミミズクのイカレっぷりが、まず尋常じゃないのです。
    たけど、よく読んでいくと、実はそうでもありませんでした。
    普通じゃなくても・・・「辛さなど感じなかったらいい」と、ミミズクのやってきたことは、実に合理的で、共感できます。ほら、失恋したときとかよく言うじゃん「最初から好きにならなきゃよかった!!」って。・・ドラマで。(ドラマかよ)
    あれあれ。

    有川氏が、解説でウマく言っています。
    >なりたい自分になることはとても簡単でとても難しい。変わりたいと思いながら変われずにあがき、あるいは諦観する。

    登場人物だけじゃない、「わたし」もそうじゃないかな?
    この作品は、新人作品しては、異例なほど読者の感情を揺さぶったようだけど、みんな、こういうところに共感したんだと思います。
    ミミズクは壊れているようで、でも実は、読者「わたし」の姿。ミミズクだけじゃない、フクロウや、デューク、オリエッタ、ディアに、王様・・・みんな少しずつリアリティのある感情を持ってる。だから読んだ人の心に迫った。

    ちと余談だけど、現代っ子は想像力が希薄になってしまい、「共感」するだけでしか、その話にのめりこめないと言われます。でもだからこそ、この作者さん言うのね

    >私安い話が書きたいのよ

    ・・・大人になれば、忘れてかまわない、でも、ただ一瞬だけ心を動かすもの

    >光、みたいなものが。

    そんな話が書きたいと。
    作者さんの気持ちと、作品との間に、スっと一本スジが通ってて、感激しました。

    この作品は「真っ直ぐな」「素直な」作品と言われてるけど当然だな、と思う。
    それは確かにミミズクの純粋さ、夜の王の不器用だけど、心からの愛情・・・登場人物の素直な部分を指しているだろうけど。

    この話、根本に嘘がないんだ。
    書いてあるそのすべてに、偽りがない。
    だから、こんなにも真っ直ぐに、純粋な物語として、人の心に響いてくる。

    >理想と綺麗事が必要でした(略)歯を食いしばりながら夢を見ました。今でも、夢を見ています。

    人にも世間にも「嘘」が氾濫している、24時間夜のようなこの世界で、それはとても異彩な、だけど、あたたかな光。
    今回の作品もよかったけれど、すでに執筆に入っているという次回作に超期待。
    夢を失わない「プロ」は最強です。



    ひとつだけ苦言を言えば・・・最後が。
    エピローグに、もう一工夫ほしかった。あと2ページだけでいいから。もう一工夫。
    それが加われば、最強だったよ。実に惜しい。(私的に。だからこそ次回作に期待じゃ!)

    以上、作品感想というより、鋼のような作者の感想っぽくなってしまった、作品感想を終わる!


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